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遠州弁 [語学]

私の出身は静岡県の西部、現浜松市である。
現と書いたのは生まれてから上京するまでは浜名郡だったからで、世に言う平成の大合併で浜松市西区となった。

政令指定都市になっても、元々人口2万人程度の漁師町でたまに帰省してもその実感は全くない。
今はさらに減って1万5千人ほどか。浜名湖のほとりで漁業関係の従事者が多い町である。

特に珍しい言い回しもなく、大学入学で上京しても、あまり方言で恥ずかしい思いをすることはなかった。

唯一アクセントが関東関西の境目に位置するせいか、たまに怪しいどっちつかずの単語がある。

方言学的には糸魚川浜名湖線と呼ばれ、福井の方ではアクセントのない平べったい方言になるらしいが、こちら側はものによって関東風だったり、関西風だったりする。まさにどっちつかずだ。

あまり目立つ語彙も語尾もないが、実は静岡県なので、「ずら」文化圏である。

さすがにジョージ秋山の「銭ゲバ」(若い方は知らないだろう)のように「何とかずら」とは言わず、西部地方では「だら」か単に「ら」を残すのみとなる。

これは男女問わず使われ、同郷(しかも同じ高校)の女性はバイト先の塾の授業中に「そんなことないらー」と言って赤面したことがあるそうな。

他には「意志」をあらわす「ず」という言い回しがあって、「わしん行かずに」というと「わたしが行ってあげましょう」の意味となる。

先ほど関東と関西の分け目にあたると書いたが、元は同じ浜名郡でも浜名湖の反対側、つまり西側の町では言葉ががらっと変わる。

自分も還暦に近くなり、記憶力も衰えてきたので、遠州弁について書いていくことにしよう。


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